幼虫体内のバクテリアは好気性バクテリア
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その4

 幼虫体内のバクテリアについて

 幼虫体内のバクテリアは、好気性だと私は思います。なぜなら、幼虫は体側の気門で呼吸をしているので、消化器系の内臓が呼吸器のすぐ側に有り、牛や馬の様に鼻や口で呼吸している生物とはその構造がまるで違うので、幼虫の体内には多数の好気性バクテリアが存在すると考えても無理がありません。又、顕微鏡で幼虫の糞を調べると空気を必要とする多数の共生微生物が居る事からも推測出来ると思います。
 従って、胴体内へは体側の気門から充分な空気の補充が出来ると考えられるので、若齢の時に食べさせるマットには好気性のバクテリアが多量に含まれていることが成長する為の必要条件と考えられます。

 嫌気性バクテリアと好気性バクテリアの区別は、臭いが嗅いマットは嫌気性バクテリアが支配していると考えて下さい。嫌気性バクテリアは空気に触れるとその数が瞬く間に激減し、好気性バクテリアに入れ替わって行きますが、マットには好気性バクテリアが充分に含まれていて、最初から無臭であることが製作の条件になります。

 従って、臭いがしなくなるまで待って、それから使用するマットは製法と考え方に無駄があります。好気性バクテリアが充分に繁殖したマットは殆ど臭いがしません。