塩の使用について

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その9

牛糞に含まれる塩分

 牧場で飼育されている牛は、自然界では摂取出来ない程、大量の塩を与えられます。もし、牛糞を幼虫飼育用のマットに混ぜて良い結果が得られるとしたら、
牛糞に含まれている塩分が影響していると考えられます。なぜなら、牛とクワガタ幼虫では消化管の状態が極端に異なり、牛の消化管内はクワガタ幼虫よりはるかに嫌気性で含まれているバクテリア等の効果を期待するには無理があります。更に、大昔のトンボやゴキブリ等が大きかったのは、雨により食塩が海に洗い流される以前の陸地に住んでいたので塩分の影響を受けていたとも考えられるからです。

 また、天然のインド、ネパールアンタエウスに人工飼育したものより大型がいるのは、ヒマラヤ系山脈は海からの隆起によるもので塩分が多量に存在するとも考えられ、離島のパラワンやミンダナオのオオヒラタも塩分の影響を受けているのではないでしょうか。
 ”木食い”と思われる天然のマレーアンタエウスが大きくならないことからも塩分の影響は無視できないと感じられます。
 従って、マットに牛糞を混ぜるより、食塩水を加える方が衛生的で且つ塩分濃度を細かく調整できるので効果があると思います。

 尚、食塩を溶かす水は純水(蒸留水等)が理想ですが、コンビニ等で売っている自然水の成分表を見て数値の小さいものを選んだ方が手軽です。
 水道水は不適だと思いますので使用しない方が良いでしょう。

 塩水の使用は、かなり前から私の課題に取り入れてありましたが、その理由を私なりに納得して公開しました。皆さんは、どう思いますか?

塩分濃度について
 どの位が適切かは分かりませんが、飽和食塩水の1/1000を基準にして加えてください。伝導率計を使用してデーターを作れば確実です。

 
濃い塩水は絶対に使用しないでください。


 伝導率計で塩分濃度を調整中です。
 水道水は使用していません。

 ◎使用する塩については、必ずここをクリックして下さい。