バクテリア入り新型菌糸ビン開発



バクテリアビンのキャッチフレーズ

80mmオーバーは当り前
菌糸ビン飼育は応用が無ければ行き詰まります。
独自の飼育技術により個体が持つ遺伝的最大サイズに挑戦!
誰でもが簡単に80mmオーバーを狙えるバクテリアビン
偶然は意味がありません。
菌糸ビンの限界を超す事に成功
生きた菌糸
生きたバクテリア秘訣です。
アンテと国産 飼育方法は異なります。
新しい飼育技術は完成しました。
ノウハウは全て公開致します。


バクテリアビンの仕様
 菌糸の種類    ヒマラヤヒラタケ
 おが粉       ブナ 70%(内20%粗目)  ナラ 20%  クヌギ 10%
 添加物       フスマ僅か
 バクテリア     培養器で繁殖させた好気性バクテリア
 尚、仕様は改良の為変更することがあります。

ドルクスクラブ 久保田
 菌糸の中にバクテリアを混ぜる事に成功しました。最初は菌糸が支配していますが、時間が経つとバクテリアが繁殖を始め、バクテリアその物がタンパク源になります。牛や馬と同様に大きく成ります。
 ヒラタケ菌等のキノコの菌床等に、バクテリアが繁殖したマットを混ぜて、ガラスビン等の容器に詰めたクワガタ幼虫飼育用のバクテリア入り菌糸ビン。

考え方

 クワガタ幼虫を飼育する方法の一つとして、ヒラタケ菌等が腐朽した菌床をガラスビンやプラ容器等に詰めて、その中に幼虫を埋め込み育てる方法が主流に成っています。しかし、その幼虫が成り得る最大サイズの成虫に成る為には、ヒラタケ菌等のキノコが作成した栄養分を摂取して消化吸収するだけでは不十分です。

 特に、タンパク質は幼虫が大きく成れば成る程不足気味に成り、ヒラタケ菌等のキノコの菌糸が作った物だけでは十分大きく成ることが出来ません。増して、幼虫から成虫に変態する時に、幼虫がかなり大きくても、それ程大きな成虫に成らないという状態も生じます。


 つまり、大きな成虫に成る為には、より多くのタンパク質等を幼虫の時に体内に備蓄することが必要に成ります。従って、草食動物であるクワガタ幼虫は、キノコの菌糸が作ったミネラル、アミノ酸等の成分を消化吸収する他に、牛や馬等と同様に体内で繁殖してタンパク源となるバクテリアの必要性が生じます。


 そこで、不足気味のタンパク質を補う為に白色腐朽菌の繁殖した菌床とタンパク源に成るバクテリアが繁殖したおが粉を混ぜて幼虫に食べさせることによりその欠点を補うことが出来ます。しかし、只単に白色腐朽菌が繁殖した菌床とバクテリアの繁殖したおが粉等を混ぜて容器に詰めたのでは、菌同士が対立して、すぐにバクテリアに支配されてしまうので、極力お互いに影響の少ない内容にする必要が生じます。

 作成の方法としての形態は、白色腐朽菌(ヒラタケ菌等のキノコ)を腐朽させるおが粉は細目を使用し、バクテリアを繁殖させるおが粉は、粗目の物を使用して双方を混ぜることにより菌同士の対立をかなり長い間避けることが出来ます。つまり、例えていうならば、小麦粉の中に米粒を適度に混ぜた状態にすれば良いという事です。しかし、この方法は基本的な考え方であり、そのまま利用することはできません。

 一般に使用されている白色腐朽菌(ヒラタケ菌)だけの菌糸ビンを使用した場合と比べて、バクテリアの繁殖したおが粉を混ぜた菌糸ビンの方が明らかに成虫が平均して大きく成ります。この事は、幼虫の体内に入ったバクテリアが幼虫の体内にあるキノコの栄養分を餌にして、かなりの速さで繁殖し、牛や馬等の草食動物と同様に体内で繁殖したバクテリアその物がタンパク源に成っていると言えます。
制作に関して

 菌糸とバクテリアの共存は可能です。
 しかし、バクテリアはキノコの菌糸より遙かに生活力が強いので混ぜる量を間違えるとバクテリアにすぐ支配されてしまいますが、菌床の中に幼虫の体内で繁殖出来るタンパク源に成るバクテリアの存在は確認出来ます。
 但し、人工的にその様な状態を作るには、バクテリアの強さ、量、質を考慮して菌床に混ぜる割合を検討しなければ成りません。
 通常の使用で2ヶ月位を目安に混ぜる割合を検討した方が良いと思います。
まとめ

 菌糸ビンの中に入る時に、幼虫の消化管内にバクテリアが住んでいる事も絶対条件に成ります。
 幼虫の消化管内でバクテリア等の繁殖が行われなければ、幼虫は十分大きく成りません。
 又、制作技術的な問題がありますが、菌糸とバクテリアがビンの中で共存する必要があります。
 最終的にバクテリアに支配されない様な菌糸ビンでは、幼虫は大きく成りません。
 ・・・・・。
バクテリアビン?の発想

 菌床とバクテリアマットを或る一定の割合で混ぜると菌糸がうっすらと生えて見た目は汚らしく成りますが、菌糸とバクテリアが拮抗して、ビンの中で菌糸ビンと飼育マットの中間の様な状態に成ります。
 この様な状態は、菌糸の栄養価とバクテリアの密度を考え、幼虫を入れた後の変化を考えると非常に効果がある様に思われます。 
 全く新しいクワガタ幼虫飼育用品として考慮する価値があります。

現在、試作品で実験中です。
   
比較写真



  
  約1ヶ月後
 左  ノーマルの菌糸ビン
 右  バクテリア入り菌糸ビン

 体積比で10%のバクテリアマットを混ぜる。
 菌糸の腐朽はかなり遅くなる。
 バクテリアマットを30%位入れると菌糸は腐朽出来ずに、すぐにバクテリアに支配されてしまいます。
 5%〜10%が目安に成ります。

  新しい菌糸ビンの時代が始まります。

 経過

 混ぜた後に冷蔵庫の野菜室で3〜4日冷やしてから常温に戻します。
 菌糸は低温に強いので、バクテリアの活動が鈍い内に菌糸を少しずつ伸ばして最初環境を支配しますが、温度が上がるとバクテリアの活動が盛んになり、菌糸ビンの色が、”白”から徐々に”褐色”に変わって行き、”臭い”もバクテリアの臭いに変わって行きます。

 栄養価の高い菌糸を食べて可成りの速さで繁殖したタンパク源になる栄養価の高いバクテリアの密度は非常に濃く成ります。つまり、バクテリアの繁殖と共に菌糸ビンに含まれる生きたタンパク質の割合が、どんどん増えて行くということです。
菌糸とバクテリアの特徴の違いを利用することが決め手に成ります。

 結果を見ないと分かりませんが新型の菌糸ビンとしての実用性は十分だと思われます。

 尚、完全にバクテリアに支配されたビンに入れた初齢幼虫は、嫌がらずにすぐにビンの底まで潜り良く食べ、皮膚の色を見る限りでは成長は非常に速く感じられます。若齢幼虫への負担は無い様です。

 更に、観察中です。
 経過

 菌床に細目バクテリアマットを30%以上混ぜて意図的に菌糸の腐朽を押さたバクテリアビンの制作も試みています。

 バクテリアビン(仮称)に入れたインドアンタエウスの初齢5匹は順調に大きく成っています。見える限りでは同じ場所にとどまり、その回りを食べながら空洞を大きくしています。ビンの臭いは菌糸からバクテリアの臭いに変わって来ました。
 初齢幼虫を入れる時は、完全にバクテリアに支配されてから使用した方が良いでしょう。

 セルロース等を食べてタンパク質を作るバクテリアは、中性若しくは弱アルカリ性を好むのでpH調整剤として比較的影響の少ないと思われる”重曹”を使用して見ようかと思います。???
 経過

 培養器を使用して、量産用バクテリアマットの制作を始めました。大量生産には多少時間が掛かりますが、量産用バクテリアビンの試作品は間もなく出来上がります。
 状態を確認の上、準備が出来次第予約を受け付けたいと思います。(2000年11月28日)
 経過
 
 完全にバクテリアに支配された試作品の中で育っている2齢幼虫は、小さい3齢位の大きさがあります。皮膚の色はまだ透明で、以前の経験だと2ヶ月以上2齢の期間が有り、3齢に成った時の大きさにかなり期待が出来ます。
 全てインドアンタエウス(ダージリン)をテストに使用していますが、♂3齢幼虫(2000年5月生)は10数頭共に40g〜45g有り、結果を見なければ何とも言えませんが、バクテリアを上手に使用すれば32g〜34g位で78mmが期待出来ますので、大型作出の確率はかなり高く成ります。体内の状態を考慮して育成してください。

 3齢終期の幼虫に使用するバクテリアビンは、その色がかなり茶色く成ってから使用するとショックが少なく安心です。来年の5月頃まで羽化させずに体内の充実を図れば、80mmオーバーの確率は非常に高く成ります。
 カビ等が多少出て来てもバクテリアが食べてしまうのでそのまま使用して下さい。見た目は非常に汚く成りますが安心して使用出来ます。

 バクテリアの活用方法は、まだまだ研究の余地があります。栄養価の高いバクテリアを作ることに努力したいと思います。(2000年12月5日)
 バクテリアビンの中で育っている2齢インドアンタエウス

 菌糸はバクテリアに食べられて腐葉土の様に成っています。

 制作時に攪拌したので、カビが発生していますが問題有りません。状態にもよりますが、バクテリアが食べてしまいます。
 菌糸ビンと比べて、かなり汚らしく見えますが、最高の状態です。

 写真は中が見えるようにガラスビンを使用していますが、販売はプラボトルに成ります。バクテリアは空気中の窒素を必要とすると思われるので、容器の底に小さい穴を開けて使用するのに便利だからです。
 バクテリアに支配された菌床の中で大きく成るインドアンタエウスの3齢幼虫。わずかに残った菌糸もそのうちにバクテリアの餌に成ります。

 幼虫の体内と同じ状態が体外でも起こり、生育が非常に有利な状態に成っています。

 体内共生と体外共生が同時に進行しています。ビン全体が栄養価の高い生きたタンパク質の固まりに成っています。

 ビンの中に入れる時の重さは44g(10月24日)でした。2ヶ月で20g増えました。
 菌床とバクテリアマットを混ぜたバクテリアビンは、バクテリアが菌糸を餌にどんどん増え続けて、タンパク源であるバクテリアの密度が非常に高く成ります。つまり、割合を調製してバクテリアの繁殖スピードを調整すれば幼虫に必要なタンパク質を常に充分与えることが出来ます。
 特徴の1つとして、制作後、何日かすると含まれている雑菌がバクテリアと同様に活動を始めて、一時バランスが崩れ、表面にカビ等が発生しますが、バクテリアが活発に繁殖し始めると他の雑菌は殆ど食べられて消えてしまいます。気にしないで下さい。

 見た目で判断することはやめて、臭いを基準に判断すれば状態を的確に知ることが出来ます。

 又、幼虫は臭いの強い餌を極度に嫌いますが、バクテリアが生きている間は臭いは殆どしないので目安に成ると思います。
 単なる菌糸ビンと異なり腐ることが無いと思って下さい。


 ドルクスクラブでは”バクビン”と呼んでいます!!。

800cc、1400ccプラボトルタイプ

バクテリアビン


 容器は、底に小さい穴を開けて空気を確保することが出来る様にプラボトルを採用しました。幼虫の呼吸困難を防ぐと同時に空気中の窒素がタンパク質の量に影響すると思われるからです。成虫の大きさに影響するでしょう。ガラスビン希望の場合は申し出て下さい。

 特殊製法により制作時の雑菌(カビ等)を抑えることに成功しました。

  ※広告原稿を見てください。(サイズが大きいので時間が掛かります。)


試作品

 2000年12月15日

経過

 新しい製法により、菌同士の対立を更に調整することに成功しました。単に、菌糸ビンにバクテリアマットを混ぜただけでは誰でもが簡単に使用できないので、バクテリアを含んだ状態でしばらくの間、菌糸が菌床を支配する必要があります。制作時は通常の菌糸ビンと区別が付かないことが目安に成ります。

 バクテリアマットの配合率を更に高めたいと思います。

2000年12月25日

 新しい製法によるバクテリアビン(右側)

 菌糸ビンと殆ど区別が付かなく成るまで菌糸とバクテリアの対立を調整して製品としての価値を高めました。

 安心して使用して下さい。自信を持ってお勧めします。

 
低価格を維持する為にプラボトルが標準使用に成ります。
  

経過

 菌糸とバクテリアを混ぜることにより、菌糸の腐朽が安定します。

 例えて言うならば、菌糸ビンは”ブレーキの無い自動車”の様にフルスピードで腐朽しますが、バクテリアビンの様にバクテリアを含むことが菌糸の成長を調整する”ブレーキの役目”をして安定した状態を長く維持出来る様に成ります。
 菌糸とバクテリアがお互いに権勢している様です。

2000年12月31日 

2001年1月9日

菌糸ビンとバクテリアビンの違いについて

1月12日

 バクテリアマットの配合量を増やし、更にパワーアップしたバクテリアビン。
 制作時の温度を調整してバクテリアの繁殖を早めることが出来ます。
 ボトルの中は生きたタンパク質の固まりに成っています。
 私は、このタイプをお推めします。最高です。

 工場にて撮影  1400ccプラボトル

1月24日

工場から送られてきたサンプルの比較。

 作製方法を変えることにより菌糸とバクテリアの状態を変化させることが出来ます。
 右に行く程、菌糸がバクテリアを押さえ込んでいます。



経過

2月2日

 菌糸とバクテリアマットを混ぜた後の調整の仕方でバクテリアビンの状態がかなり変わることが分かりました。混ぜ合わせるバクテリアマットは繁殖の進んだものを使用した方が良い様です。
 又、純粋な菌床と異なり意図的に雑菌を混ぜる事になりますので、製作後10日位するとカビが発生しますが止む終えないところがあります。極力、カビ等を抑える様にしていますが私達は気にしないでそのまま使用しています。

 バクテリアを利用して育てた40g〜45g位のインドアンテの幼虫が数匹蛹に成る気配を見せています。楽しみです!

 2月24日
  最初、白かったバクテリアビンも22℃で約1ヶ月半経つと菌糸がバクテリア等の微生物によって分解され褐色に変わって行く。カビ等の雑菌も多少繁殖し始めますが、やがてバクテリア等に食べられてしまいます。カビがバクテリア等に負けると色が黒く成りますので目安に成ります。
 見た目は少し悪くなりますが、幼虫はどんどん大きく成りますので気にしないで、そのまま使用します。バクテリア等の微生物が餌である菌糸を食べ尽くすまで最高の状態が長く続きます。牛等、反芻動物の胃と同じ様な状態が起きていると思われます。


 2齢中期で入れた場合、インドアンテの♂は通常2ヶ月で25g〜30g以上に成ります。更にその後入れ替えることにより遺伝的な制限は有りますが、殆ど38g〜45g位に成るのが常です。
 
  
3月23日
 菌糸に代わってバクテリアの支配が進むとかなりの水分を消費します。水分量の違うバクテリアビンを顕微鏡で調べた結果、水分の多いバクテリアビンの方がタンパク源となるバクテリアの密度が驚く程高いことを確認しました。

 同様に飼育マットも水分量がバクテリアの繁殖に影響します。
 攪拌してバクテリア等に空気を与えることも忘れないでください。
4月12日
 2000年10月から量産用バクテリアビンの開発を始め、何度かの失敗を繰り返し2001年3月初めに完成しました。菌糸ビンにバクテリアマットを混ぜる発想は2年以上前から考えていましたが、製品として完成された物にする為にかなり遠回りをした様な気がします。
 バクテリアビンは、超大型への指定席に成ります。是非、使用して下さい。....
バクテリア入り新型菌糸ビン”バクテリアビン”の飼育結果は報告書をご覧下さい。